初日に脳みそがウニになってしまいましたが、適度に息抜きをしつつ、上手にそのウニ状態を保ちながら、なんとか全日程を乗り越えました。
今回のトレーニングの目標
殆どのTeal組織は、自分達で試行錯誤を重ねながら今の形を創っています。
そんな中、ゼロからの試行錯誤ではなく、唯一(?)メソッド化されているのがHolacracyOne社のHolacracy®。
Holacracy® は、Teal組織のひとつの形態。
“Holacracy® is a self-management practice for running purpose-driven, responsive companies.”なんて定義されています。
まぁ、メソッド化されているとはいっても、、、Teal組織的に組織運営していくための基本的な仕事の進め方や、仕事を進める組織の枠組み(役割)の決め方が示されているのみ。
また、示されてるとはいっても、、、そもそもの組織構造に対する考え方が全く異なるので、今の自分の感覚で本を読んで実行しようとしても、そう簡単にできるもんじゃない。
野球を見たこともやったことも無い人達が、そのルールブックを読んだだけで、いきなり試合をしようとしているようなもの。
今回のトレーニングでは、後から自分達でひたすら繰り返し練習していけるように、まずは野球(組織運営)の基本を一通り体感し、やり方を覚える事が目標となっていました。
※ちなみに
ちなみに、Holacracyとは2007年に現HolacracyOne社のブライアン・ロバートソンが提唱した造語でありメソッドの名称。日本では、ヒエラルキーが存在しないフラット型組織の総称として使われることもあるため、その広義の”ホラクラシー”と区別するため、HoracracyOne社がメソッド化したものを“Holacracy®”と表記します。今回は“ホラクラシー”ではなく“Holacracy®”のトレーニングのレポートです。
全部で30名ほど。どんな人達が参加?
- 7割が米国とカナダから。あとは、スウェーデン、スイス、アルゼンチン、ブラジル、インド、日本から1〜2名ずつ。
- 既にHolacracy® を導入している企業からプラクティショナーを増やすために企業派遣されてきた人、ガバメントに導入できないかを検討するために来た人、自分が立ち上げた会社に導入をするために来た人、まだ自国での導入事例がないので先陣を切って学びに来た人などなど。
どんな風に学んだの?
- 本や知識だけで学んでもピンとこない。経験してなんぼの世界ということで、“業務シミュレーション”が土台。
- その上で、基本的な考え方の“レクチャー”や、クイズ形式の“ディスカッション”、問いを渡されての“ダイアログ”や、学んだことの“リフレクション”。
- 一連の学びの後に、Holacracy® の考え方の知恵がまとめられた“Holacracy Constitution(ホラクラシー憲法)”に触れた。
- 最終日は、“どうやって考え方や意識のシフトを起こしていけばいいか”、“Holacracy® 上でどのような報酬制度がよいのか?“というテーマから、“どうやってHolacracy® を売ればいいのか?”というテーマまで、きになるものを上げて“OST的な対話”。
どんな項目を学んだの?
Framing Holacracy<Holacracy® とは>
- これまでの組織との違い
- アジャイルやデザイン思考や学習する組織などやってきたけど、、、
- 個人が感知するテンションで組織を動かす 等
Governance Mechanics<組織統治のしくみ>
- 組織構造を動的に最適化し続けるためのガバナンスミーティング
- ガバナンスミーティングのファシリテーションのポイント
- 色んな反論を仕分けて統合していく意思決定プロセスの進め方 等
Operation<運営・業務遂行>
業務シミュレーションはどんな感じで?
- 仮想の会社を想定し、1人1人に役割が割り当てられる。
- 時間と共に、色んな仕事依頼が飛んできて、人にふったり、人からふられたり、決めてくれってお願いされたり、決めてくれってお願いしたり、、、。
- まぁ、忙しい時の会社の状況に近い混乱状態の中、色んな不満や不安や言いたいことやらを抱えながら仕事をすすめていく。
- そんな状況の中、それぞれが思いを持った状態で、ガバナンスミーティングやタクティカルミーティングを開催。
- それぞれが順にファシリテーションの役割を担いながら、なんやかんやしながらなんとか進め、今の組織の状況や業務の状況を最適化していく、、、が、まぁそんな簡単には進まず、、、
また別途、私が感じたHolacracy® の意義やら感想やらを引き続きレポートしていきます。