人が幸せに活きる組織のつくられ方

TealやHolacracy等、そこに働く人が幸せに活き、同時にその活動の結果が世の中を本当の意味で豊かにしていく組織づくりの知恵や私の体験を共有していきます

『Teal組織』著者のラルーに会ってきました(2018/4/14)

主目的は2018/4/16からのトレーニング(オグラボのひろとのぞみーるで参加)だったのですが、たまたま何とか参加できそうだった(&生ラルーに会える機会は結構少ないとのことだった)ので、強引にラルーのイベントをスケジューリング。

13時間のフライトを経て、JFKに着陸した2時間後に、マンハッタンのIMPACT HUBってなイベントルーム&シェアオフィスに到着、、、、時差は−13時間、しかも英語は相方だより、、、、なので起きてるだけで大変な状態、、、(^_^;)

どんな人たちが?

会場に来てたのは50名ほど、ZOOM参加は260名?ちかく。ZOOM参加においては、フランスやらイギリスやら、日本やら中国やら、オーストラリアやらサウジアラビアやら、、、、世界中の色んな国で関心が寄せられているんだなぁを実感。

ラルーも、日本やオーストラリアは深夜なのにすごいね〜って。

会場では、企業や教育や行政関連に興味がある人達が集まってました。そうそう、アジアから来たのは私達くらいだったかな。  

どんな話が?

まぁ、そんなも〜ろ〜状態だったので、欠けていたり盛られていたりがあるやもですが(^_^;)、ざっくりと印象に残ったところをまとめて書いてみますね。改めて、ZOOM参加された方や動画を後から見た方、情報の追加&訂正・修正、よろしくお願いします。(※:“⇒”は私の勝手な感想) 

ラルーがこの本を書くに至った話
  • 戦略コンサル時代に、この目的で働いていいのかという疑問を先送りしていた。
  • が、改めて自分の内面と向き合い(内なる旅)、会社を辞め、自分の強く関心が向く“組織”を調べることに。
  • 特に出版目的ではなかったが、自身のEvolutionary Purposeに従って色んな人の話を聞いて、私が得意な構造化をしていったらあの本になった。

⇒ラルーは、”自分が中心となってこのムーブメントを加速していくぞ!”、、、、ってのは全く無く、むしろ逆。“既にある流れをまとめただけだよ”と言っているように、自然の流れの中で、自分自身を上手に使っているといった様子。  

今回発表した、次なるプロジェクト(動画シリーズ)
  • 本が出た後に、色んな人の相談に乗っていると、多くの人が同じような落とし穴に落ちていると。
  • 例えば、“マネージャーは何もしてはいけない”等。
  • そういった事に応えていくために5〜10分の一発取り動画シリーズ(100本ほどを予定)をスタートすることとした。
  • まだ、カテゴリを決めた後に数本取り始めたという段階なので、今のうちならこれやってってリクエストに応えられるかも。

     1. Thoughts for top leaders

     2. Perspectives on the journey

     3. If you are not the CEO

     4. Getting started

     5. Self-management

     6. Wholeness

     7. Evolutionary purpose

  • 各国語訳もどんどんやってもらえるとありがたい。

⇒変に無理せず、できる範囲で、楽しみながら、ラルーが自分のEvolutionary Purposeに従って始めていくプロジェクトって感じ。   

リーダーとしてTeal組織化を推進するにはどうやればいいのか?
  • こういった相談をよく受ける。
  • “皆が幸せになる考え方だから、Teal組織化していこう!“と、コンセプトで動かそうとしても動かない。
  • 「どうやるか?」の前に、大切なのは「なぜ?」にまずはトップが深く向き合う(個人の内なる旅)こと。「なぜ必要なのか?」「なぜ大変なのにやるのか?」
  • この深いところにあった想いの物語に人が動くエネルギーの源がある。

⇒そもそも、確立したHowが無い分野。予測と管理というパラダイムから、感知と応答のパラダイムにいこうとする場合に、このWhyって改めて大事って本質をラルーが語っているところに強く共感した。  

組織や個人の中にあるPain。
  • Reinventing Organizationがムーブメントになっている原因の1つに、組織や個人の中にPainがあることが考えられる。
  • 実際に、Teal化等の組織変革を行う際にもPainが生まれる。
  • これらのPainがはじめにちゃんと物語として語られることが重要。 

⇒Teal組織に感じる可能性や、Teal組織に対するネガティブな反応はこのPainが関わっているのではと、結構何度も語られていた。ここもちゃんと扱われて創られていくのがTeal組織だよね。  

その他、Q&A等の中でラルーや参加者から出てたキーワードやキーフレーズ
  • ヒエラルキーが悪いわけではないが、ヒエラルキーが誤用されているケースが多い。ストラクチャーは大切。
  • 個人のEvolutionary purposeと組織のEvolutionary purposeにしっかり時間をかけて接点を作り出すと動き出す。
  • 組織の目的を達成するために必要なのは、リーダーシップよりもオーナーシップ。・個人の内省のみならず、システムとしての内省の技術(ソーシャルプレゼンシングシアターやシステミックコンステレーションなど)も活かす。
  • 社会的大義がある会社はかなり増えたが、ビジョンの高さが組織の仕組みや意識のレベルに見合ってない。

⇒Teal組織を形(How)として作り上げていく、いわゆるHolacracyのような“仕組み”を試行錯誤しながら作り上げていくことはもちろん大事。かつ、その根っこ(Why)を扱う、U理論やシステミックコンステや、NVCやシステムコーチングやプロセスワークなどの技術をどんどん動員していくこともやはり必要とされいてるだなぁ。

最後にラルーと雑談

  • 戦略コンサル的な雰囲気は無く、常に優しい表情で、今を楽しんでいるなぁ〜を感じる人だった。
  • 日本のことも色々と話をしたところ、2ヶ月ほどで3万部ほど刷られていることにやはり驚いていた。
  • “私は西洋的な発想の持ち主なので、日本や東洋的な世界観はぶっちゃけよくわからない。なので、日本なりのやり方でTeal組織に至る話を発信してほしい。”なんて事も言ってくれた。

⇒ラルーに教わるというよりも、ラルーと共に、新しい組織の可能性を世界規模で開いていく一端を担いたい、と改めて強く思う私でした。

 

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